泣かないで 先に泣くなんてズルいよ
悲しみは半分に割ったはずでしょ
はじめから こんな日がやってくること
なんとなくわかってたよ
いらないよ 「ゴメン」も「ありがとう」も
これ以上両手に持ちきれない
ひとつだけわがままが言えるなら
もう一度 抱きしめて
過ぎた季節にあなたを探す
戻らない時間の片隅で
私がいつか消えてなくなって
この体 空に還るなら
光をそっと吸い込んで
白い雲になりたい
懐かしい風に吹かれて
零れた涙の通り雨が
アスファルトを濡らしたとき
思い出してくれますか
雨宿り 唇重ね合った
この世界が二人のものに見えた
五分だけ永遠を夢見る
それくらい許してね
あなたはきっと気づいていたでしょ
雨粒みたいなひと雫
私はいつもつよがってばかりで
でもそれは全部見抜かれてて
あなたはそっと笑いながら
優しく手を握ってくれた
つないだ手がほどけてく
霧のように 虹のように
もう一度 もう一度
あの日に帰りたい
私がいつか消えてなくなって
この体 空に還るなら
光をそっと吸い込んで
白い雲になりたい
行くあてもなく風にのって
何十年 さまよい続けて
あなたにたどり着いたとき
思い出してくれますか
その日がきたら
また好きになっていいですか