赤が雪の上に降る汽車がすでに過ぎ去ってゆく
雪濡れる赤い赤いコート あなたのその指を掴んだなら最期
身動き一つとれることもないまま あなたに引き裂かれるでしょう
それでいい ただそれだけでいい それでこそ美しい
盾を無くした私はあなたの代わりを探すことでしょう
赤い雪兎一つこしらえて冷えるあなたの指
あなたのその指に触れることもないまま あたしは引き裂かれるでしょう
それもいい いやそのほうがいい それでこそ美しい
夢を抱いて美しく散るわ 口を裂いた罰 赤色に埋めて
祭り上げる者達の唄が聞こえないうちに
凍えぬうちに