瞬いては消える常闇の中
失った物をさがすひとつ星
何も無いままで幸せを願い
授かりし物は稚く笑う顔
焼き付いた景色は青に滲みて
溶ける
祝福の季節は紅蓮に焼かれて
消えた
嫋やかな在りし日は遠く
去って行く
「光差す明日へ歩け」と言う
微笑みながら
悲観に歪む人々の影
雨に打たれて泣きじゃくる
少女の歌
静寂の木々たちは何も語らず
死んだ
赤い欲望の実が
撓わに実りはじめた
聞こえるか
人の作りし鬼たちよ
貴様らの望んだ喜色は
焼かれて黒ずむ
嫋やかな在りし日は燃えて
灰になり
残されたぬくもりまでもが
傷つき
掠れて消えた