さようなら恋人
午後六時駅の前
泣き顔隠す為に
抱き合うことはもう無い
別れの訳なんて
挙げればきりがないから
別れない訳だけを
僕は探してた
あなたが消えるその前に
世界が止まってくれたら
震える肩に近づいて
痣になるほど
抱きしめてるのに
さようなら恋人
午後七時駅の中
寂しさ塞ぐ為に
重ねる唇は無い
あの夜のあの躰
僕じゃない誰かに
触れられるくらいなら
いっそ消えちまえ
二人を守るその為に
出来る事があるのなら
例えばそれが悪魔でも
罪であっても
すがりつくのに
ああ
素晴らしい出会いには
別れなんて無いと
誰がほざいてたっけな
本当なのかな
あなたが消えるその前に
世界が止まってくれたら
うつむく顔を抱き寄せて
何があっても
離さないさ
あなたの事が好きなのに
あなたをただ好きなのに
あの日の恋は戻らずに
二人は消えた
さようなら恋人