どうしたって触れない
どうやっても姿を見せない
簡単に忘れるくせに
もうちょっとだけ覚えていたい
この歌の在り処を
わからないから言葉のずっと向こうで
この喉を通るさよなら呑み込んで
笑っている
朝焼け空、唇痛いほど噛んで
虚しさは全部今日のものだ
わかっているけれど
わかっているけれど
話すとき顔を出す
出てきたってすぐに消えてく
泣くときに溢れる
黙ったって喉の奥にいる
神様の話
描きたいのは心に空いた時間だ
言葉よりずっと重い人生はマシンガン
さよならの形をただ埋められないと零して
僕らは昨日も今日もここで座っているばかり
笑っているばかり
わからないから言葉のずっと向こうで
この喉を通るさよなら呑み込んで
眠っている
朝焼け空、唇痛いほど噛んだ
貴方の世界を今日も知らない
私がいるばかり
笑っているばかり