穢れ無き月の 毒に蝕まれた
透き通る白き躰は 錆色に染まって
もし私が いなくなれば
この世界は やがて閉じる
赦された時間は 風の如く過ぎて
遺された大地は 薄らぎ消えてゆく
霧に咲く花も 露を呑む草木も
暁に目覚める前に 人知れず逝かせて
もし私を いつのひにか
見つけたなら 教えて欲しい
私の死に顔は 笑えていましたか
この胸の痛みに 耐えれていましたか
湖の底で 月に抱かれ眠る
やがてこの世界閉じても 淋しくないように