はじめての場所
静かな街
ここであなたは
おおきくなる
庭さきに いま
錆ついてる
自転車がある
息を秘めて
今では他人と
呼ばれるふたりに
決して譲れぬ
生き方があった
とりとめもなく
歩くうちに
心はいつか
暖かくなる
おたがい寄り添う
月日を思えば
語る言葉もないほど
短い