雨は野暮だし 日暮れは薄情
道はひとりで 靴まで重い
笑い上手は うわべのはなし
芯は一日 泣いている
都会はからくり 見せかけ芝居
男も女も 水びたし
せめて こちらへ 傘ん中
縁があるなら 傘ん中
夜はこわいし ひとりは寒い
夢はみじかい 眠りは浅い
化粧する日は 孤独が責めて
やせた素顔が 蒼ざめる
雨まで色づく 巷に立てば
男も女も 迷いびと
せめて こちらへ 傘ん中
縁があるなら 傘ん中
くちびる震わせ 転がす小節(こぶし)
男も女も 泣き上手
せめて こちらへ 傘ん中
縁があるなら 傘ん中
せめてこちらへ 傘ん中
縁があるなら 傘ん中