今の私達をもしもなにかにたとえたなら
朝の霧のなかで道をなくした旅人のよう
いくつもの偶然からあなたにひかれてゆく
星は瞳に落ちて
いくつもの夜を超えて渡った時の迷路
解きあかしてきたのに
おおきなあなたの胸ひとりはなれた
木の葉のような心ささえたまま
かわいた風は私を通ぶ
君はそう…いつのまにか知ってる
僕をこえて歩いて行けることを
懐かしい白い指に触れても
ほどけてゆく遥かな愛の思い
こんなに近くにいて
あなたが遠のいてく足音を聞いている
もう一度いそぎすぎた私を
孤独へ帰さないで
いつまでもあなたのこと聞かせて
愛をあきらめないで