こんな出逢いしかないかもしれない
気まずく通り過ぎた恋
他人の顔して胸で追いかけた
地下鉄のラッシュアワー
避暑地の出来事 夢を連れて
夏の入り江を遠去(ざか)ってゆく
ディンギーで手を振る
悲しい人は振り返れない
優しさだけが残ってるのは
二度とは輝かぬと
想い出は知っているから
グレイのスーツで時間を気にする
もうダイバー・ウォッチじゃないね
今のふたりなら恋にはならない
無難な生き方選ぶわ
おそろいで買ったTシャツさえ
ワードローブの隅で泣いてる
色あせてくままに
燃える想いをもういちどだけ
ひと駅ごとに夏は過ぎてく
誰にも言えぬ恋は
白い切符にあずけるの
悲しい人は振り返れない
優しさだけが残ってるのは
二度とは輝かぬと
想い出は知っているから