健気に落ちる粒 見上げれば
深い黒にすんだ空の奥に 白い水球模様が浮かぶ
懐炉持った両手は回帰に触れ 張り付いたように離れない
肌を切るような風 吐息は形を作る
ねぇ欲しかった物は 手に入るかな ひたむきさは報われるのかな
永久には残らない この結晶と 自分を重ねてしまうよ
憧れには遠い 届くかも分からない
ゆっくり切なさが 僕らの傍に降る
瞳に溜まる雨 白く固まる前に
かじかむこの手の中で 弱く握った
夢の喜悦が鼓動を刻んでいる 不確定なリズムの中で
つぎはぎでつなぎ合わせた夢を 始めようか
見上げればそこには 健気に落ちる粒
永遠には残らなくとも この胸突き刺さる
瞳に溜まる雨 白く固まる前に
かじかんだこの手の中で 強く握った