(水晶のように)澄んだ青空の下のユリの白い花々を
星の形をした雪が(降る)なかの散歩を
(落ち葉となって)散る情熱の色のモミジを
私は(それら)すべてを何一つ忘れない
私は思い出す
美しい湖から(靄が)晴れていく森の香りを
私たちの薄暗い顔を照らした大きな焚き火(の明かり)を
北風の夜の(雷の)強い光を
私は(それら)すべてを何一つ忘れない
私は思い出す
私は好き。あなた(フランス)の詩が、あなたの心が、あなたの自由が
あなた(フランス)は、唯一の土地だ
私の心が落ち着くのは(フランスだけなのだ)
(フランス人は)誰もその(微妙な語調のしくみの)不思議を知らない(のに話している)。その(独特のものであるフランス語の)アクセントで
フランス語とは、(古代にさかのぼる)忘れられた言葉のなかに、そびえ立つ(まさに唯一のものである)
その歌の歌い方は(フランス人以外に)真似することができないものである
私は(それら)すべてを何一つ忘れない
私は思い出す
私は好き。あなた(フランス語)の罵る言葉が、あなたの信仰が、あなたの誇りが
あなたは(独自性をもつ一つの別天地である)島のようだ
私たち(の心)が(その島を)離れることはありえない
私は好き、あなた(フランス)の詩が、あなたの心が、あなたの自由が
あなたは島のようだ
私たち(の心)は望みはしない。(その島を)離れることを
完全を越えた(美しさで)混ざり合った(それらの)風景を
自然(界)が決して再び作ることはない(それらの)構図を
静かな庭園からもたらされる印象を
私は(それら)すべてを何一つ忘れない
そして私は(フランスにいつか)再び来るのだ