私は、宝石をお互いの首にかけ合っている人たちを見る。
それは美しい。しかし、それでもやはり、
それらは小石以外のなにものでもない。
いくつもの石(宝石)が、
それらが、あなたがた(複数)に優しく触れる。
そして、あなたがた(複数)の頬の上に揺れる。
私は、あなた(単数)が私を愛してくれることほうがよい。
お金を何も使うことなく。
私は何も気にとめない。
私は、まがい物の宝飾品のすべてを
金メッキのケージを
放り出すだろう。
あなたが私を強く抱きしめるとき
それは宝物のようだ。
そして、それは
それは黄金に値する。
私は、お互いに視線を交わし、花々を取り交わしている人たちを見る。
それから、その人たちが、おたがいにどこかへ別れてしまうのを見る。
バラとキャベツのなかで。※(女と男の赤ちゃんがいるのに)
私は、そのようなたくさんの人々を知っている。
そのような人々は、少しは、私たちのように愛し合った方がよい。
私たちはおたがいにとても愛しあっている。
そして、放り出してしまうこと。
どこかへ、
指輪と首飾りについた飾りのハート型を。
というのは、
人はとても強く愛し合っているとき
それはまるで宝物であるからだ。
そして、それは
そして、それは黄金に値する。
永遠に、私は
金色をかぶせた愛の証拠品を
お払い箱にするだろう。
あなたが私をとても強くだきしめるのだから。
ここに、私の宝物がある。
それはあなた。
黄金に値するあなた。
(注1)envoyer valser【話】(人)に暇を出す;(を)追い払う。
この歌詞では、私は宝石や指輪を不要とするという意味。
(注2)cage の一般的な意味は鳥カゴ。
ここでは宝石を格子で囲って飾った指輪(ケージ リング)や
格子状の指輪、首飾りを意味する。
(注3)日本では子供に「赤ちゃんはどこから生まれてくるの」ときかれると、「コウノトリさんが運んでくる」という言い方があります。フランスではこのような場合に「女の子はバラから生まれ、男の子はキャベツから生まれる」といいいます。entre les roses et les choux 「バラとキャベツのあいだ」は、男の子と女の子の赤ちゃんがいるという意味。