アイザック 1カートンのナーバス
哀楽 セブンスの歩幅
工業区 黒煙のキャンパス
ラングストン 一服のドラマ
品川駅が咳き込むので 着飾った女性が背中をさすっていた
うずくまった未明通りでは
今日も犯人による犯人捜しが 憶測と出歯亀と有識者でぎゅうぎゅう詰めだ
悪人のくせに悪人面する勇気すらない 恥知らずの悪人が吐いた
道徳によく似たそれは 腐敗する妄想
晩秋の訃報 猟銃の発砲
初雪が未だ逃走 十二月の東北
アイザック 1カートンのナーバス
哀楽 セブンスの歩幅
工業区 黒煙のキャンパス
ラングストン 一服のドラマ
誰かが誰かを傷つける度に胸を痛めるなら いつかそれが死因になる
そういう意味では優しさは病だ
誰かが吐き捨てたつばを 少なからず僕らは踏んづけて行進するんだ
吹雪も大時化も その先に灯りは見えずとも
やぶれかぶれに自暴自棄に 死に物狂い
鉱山の崩落による 生き埋めのヒューマニズム
希望もいつか消える だがそれは息絶える時だ
アイザック 1カートンのナーバス
哀楽 セブンスの歩幅
工業区 黒煙のキャンパス
ラングストン 一服のドラマ