僕がもう思い出さないと知っているだろう
風が吹いていても君は大きなサングラスをしていた
目の表情を裏切らないように
君が一目でぼくに触れたくないと思ったことを
多分君は首に青いスカーフをしていた
手には黒い手袋
寒かったとしても 多分君は顔に太陽を持っていた
もう覚えていない
でも確かにあの日から君は
ぼくの中を吹きすぎた
ぼくがもう覚えていなくても
君はまだ僕の肌の中にいる
ぼくがもう戻らないと知っているだろう
昨日君が去った道から
でも君の香りが鼻に残っている
君がその場所と時間を通り過ぎ
あの男を探しに行った時
いつも思い出させるために
君の目の迷宮に迷ったのは僕だけではなかったと
覚えていない(本当に覚えていない)
でも確かにあの日から君は
ぼくの中を吹きすぎた
ぼくがもう覚えていなくても
君はまだ僕の肌の中にいる
あの日から確かに君は
ぼくのなかにいる
ぼくが覚えているかどうかに関係なく
君は一生永遠に先を行く
いや ぼくは笑った
今君はぼくを連れて行きたがる
思い出の中に
強く燃えるものが
昨日のようにまだ燃えるかどうか知るために
それとも別の理由で
ここでまだぼくらの昔の習慣をかくそうと言うために