君に贈り物をしたい
何か優美な物、何か希少な物
ありきたりでなく
失くしてしまった、あるいは開けてもいなかった
電車の中に置き忘れてしまった、あるいは受け取ったことのない
それを開けた途端涙が溢れ出てくるような
振りをするのでなく本当に嬉しく思ってくれるような物
9月半ばのこの日
僕の最も大切な贈り物を君に捧げよう
君の微笑みを月に与えたい、そうすれば
夜それを見て君のことを思うことができるだろう
僕の愛情こそ大切であって
他人がどう言おうと重要でないことを君は思い出すだろう
君の独占欲によって僕は守られていた
どんなに疲れていても君は微笑を絶やさなかった
どこかへ旅立つとしても、心の中に君の存在を
抱き続ける限り、それは到着であって出発ではないのだ
僕の大切な贈り物、僕の大切な贈り物
君からも贈り物がもらえたらいいな
願ってもいなかった夢、それを今僕にくれるんだ
他人の前で
開けることができないような物、
だってこの大切な贈り物は
いつまでも僕たちだけの物であり続けるのだから
君の微笑みを月に与えたい、そうすれば
夜それを見て君のことを思うことができるだろう
僕の愛情こそ大切であって
他人がどう言おうと重要でないことを君は思い出すだろう
君の独占欲によって僕は守られていた
どんなに疲れていても君は微笑を絶やさなかった
どこかへ旅立つとしても、心の中に君の存在を
抱き続ける限り、それは到着であって出発ではないのだ
いつか終焉が訪れ谷間に取り残されることがあるかもしれない
自分を嫌いになりたいためでなく、ただ飛びたちたいためなのだ
この末期の苦痛が君の全てを拒否することになり
君の生命をも拒否することになったら僕の生命を吸い込めばいい君に出会う前は恋することに消極的だった
僕の人生を他人のと同じように捉えていた
もう自分を傷つけるのはよそう
愛しい人…あなたに逢えたのだから
君の微笑みを月に与えたい、そうすれば
夜それを見て君のことを思うことができるだろう
僕の愛情こそ大切であって
他人がどう言おうと重要でないことを君は思い出すだろう
そして
与える愛、受け答える愛、突き返されることのない愛、
留まることを知らない時間のような大きな愛、
ここ君の眼の前で僕に話しかける愛…
それはまさに君なのだ
君こそは僕にとって最も大切な贈り物なのだ