少女は何も失わないさ 雲の上ステップ踏んで
296号線はいつも渋滞
空に交わるアーチを描いた 誰かの笑い声が
滑り出して伝染病そんな夢を見てた
「なんてことしたんだ君は」
冷蔵庫が呟いた
僕らは一度だけ
ハレルヤ、ハレルヤ
たった一度だけ
僕は戦争の本を読んだ 取り憑かれてしまった
残酷な 残虐な部屋に立って
このクリーム色の壁紙にはどれだけの言葉が
染み込んでいるんだろう
「なんてことしたんだ君は」
洗濯機が呟いた
僕らは一度だけ
ハレルヤ、ハレルヤ
たった一度だけ
「なんてことしたんだ君は」
ガスコンロが呟いた
誕生日おめでとう
ハレルヤ、ハレルヤ
たった一度だけ
ハレルヤ、ハレルヤ
たった一度だけ