足音さえ許さない程
暗い光が射し込む場所で
何時を数えるんだろう
何を待ってるんだろう
僕はきっと誰の名も呼べずに
鳴けない蛍よ
焦がせぬ思いを
そのまま、そのまま
包み込むのなら
ねぇ
零れ落ちた独りの夜に
灯りを下さい
閉ざした声
深くいる風
どれを選んで渡せばいいの?
弱いままでいい
変わらなくていい
儚い光の中で笑った
飛べない蛍よ
逃がせぬ奇跡を
そのまま、そのまま
守りきれるなら
ねぇ
崩れ落ちた独りの夜に
理由を下さい
待てない蛍よ
振れない熱さを
そのまま、そのまま
留められるなら
ねぇ
崩れ落ちた独りの夜に
温度を下さい
鳴けない蛍よ
焦がせぬ思いを
そのまま、そのまま
包み込むのなら
ねぇ
零れ落ちた独りの夜に
灯りを
灯りを
灯りを下さい