重傷と解っていて
怯えながら夜を跨ぐ生命へ
今日は少しだけ惡い夢を觀ただけ
太陽に託した月
見蕩れながら朝に迷う生命へ
今日は少しだけ惡い夢を觀ただけ
だから どうかリズムが搖らいでも
遊び疲れても
迷わず部屋まで戾れるように
演奏に會いたくて
聽こえもしない音符を
また丁寧に搔き鳴らされる
思い出に因る逆襲の罠
ずっと こうやって
ある日のハイライトを
目に映したから 僕は又 獨り
交換に失くしたモノ
それなら僕には戾らないって事
今日に辿り著く迄に見に付いたもの
重傷と解っていた
それ位じゃ僕は失くならないって事
今日に辿り著く為に身に付いたもの
だから どんな誰かに會おうとも
獨りきりの奧で
待ち詫びてるのは自分であろう
どこへも聞こえない大聲で叫ぶ
名もない迷子に
瞬きで消える一瞬だって
輝ける方を選んでいたい
きっと そうやって
來る日もハイライトを
目に映しながら
人間は生きるのに
手を叩いて 響いた音の數だけ
幸福になれるなら
石を蹴って 轉がった距離の分だけ
不幸福なのかな?
この長所も短所も その他 諸々まで
同じ僕なのに
同じ音色の日は 二度とは來ない
演奏に逢いたくて
聽こえもしない音符を
また丁寧に搔き鳴らされる
思い出に因る逆襲の罠
ずっと こうやって
ある日のハイライトを
目に映しながら 僕は まだ
永遠に會えなくて
祈るより泣いた後に
繰り返して踴る この體溫は
不思議と希望を讚えている
きっと そうやって
來る日もハイライトを
目に映しながら
人間が生きるように
僕も生きるように