いつも群飛ぶ かもめさえ
とうに忘れた 恋なのに
今夜も 汽笛が 汽笛が 汽笛が‥‥
独りぽっちで 泣いている
忘れられない 私がばかね
連絡船の 着く港
きっとくるよの 気休めは
旅のお方の 口ぐせか
風の便りを 待てと言う
たった一夜の 思い出なのに
船はいつかは 帰るけど
待てど戻らぬ 人もあろ
暗い波間で 泣きじゃくる
泣けばちるちる 涙のつぶが