今日もひとつ 草原のヒナゲシ摘んで
やげて ポケットいっぱいの頃には
私はあなたに 逢えるでしょう
ハルオスの湖に 短い春が来て
みどりとみどりはかけ足
さわさわと さわさわと
風ははるか ウランバートルへ
ああ あなたの ウランバートルへ
今日もひとつ 草原に赤い陽おちて
空に 星屑いっぱいの頃には
私はあなたを 想うでしょう
ホーミーの音色は 淡い夜にとけて
草原の月はひとり
ほろほろと ほろほろと
夢ははるか ウランバートルへ
ああ あなたの ウランバートルへ
明日もひとつ 草原の流れる風に
ゆれる ヒナゲシいっぱいの頃には
私は蝶に 変わるでしょう
ギル積みの馬たちに 赤い花をさして
草原の旅は そこまで
はらはらと はらはらと
雲ははるか ウランバートルへ
ああ あなたの ウランバートルへ