賽の目で決まるような 残酷なほどに気まぐれな世界で
神様に与えられた ちっぽけなこの手を
奇跡は失われた その笑みを守ることもできなかった
憧れた英雄譚など 稚拙な絵空事だった
祈り忘れた獣よ この命枯れるまで足掻いてやる
どうして こびり付いて消えてくれない 張り裂けるような慟哭が
ねえ 返して 置き忘れて来た約束を 奪われた明日を
おもちゃ箱に隠された 綺麗事などただのガラクタで
無力さに黄昏た 永遠なんてありはしないってわかっていた
命枯れるまで抗え 無慈悲に笑う世界が変わらないとしても
振り上げた刃が砕ける日が来ても
銀の誓いだけは奪わせない 奪わせなどしない
気高き魂の旗 踏み躙られようと
この心汚れることなどありはしない
どうして 拒もうとも離れてくれない 柔らかく滲む眼差しが
ああ どんなにこの足が 傷ついても止まりはしない 絶望の先まで
途切れてく意識の中で 耳鳴りだけ、止まない