眠りの中だけ違う世界の中
きっとそんな日常
目覚めそうになり口を噤んでも遅く
風に舞う雪が攫うように
在りはしない
在ってはいけないと覆う
冬の朝見せた幻想は
私の中にそのまま
嫌がった未来の話
どれだけ心削りながら
あなたを見続けるのだろう
平等に歳月は過ぎて
眠りをやめれば忙しない世界
それが生きる現実
逃げ出したくなって助けを求める
誰に
針の指す遠くの空を見て
許されない
求めるなと釘を刺す
そんな風の冷たさが沁みて
溜息 視線外す
もし其処で笑っている
誰かになれていたとしたら
嫌がった未来の話も
辛いものだけじゃなくて
繋いだ感触
離れる虚しい手
私だけが特別じゃなくても
願ったのはきっと同じでしょう
あなただけが特別でいいから
生涯消えないほどに深く根付かせて
そうやって吐き出しながら
どれだけ心削りながら
あなたを見続けるのだろう
きっと最期まで
冬幻想 覆い隠しても
刻んだ証は消えないから
あなたの羅針盤が示す
私の体内へと