深呼吸して いくつものドアをくぐり抜ける
始まりの一日の朝のこと
久しぶりに会った友達に挨拶して
目立たないように視界から消える
新入生になったあなたは
これから4年間 この町で過ごすの
男の子の先輩たちが「見ない顔だね」って
ウインクで呼びかけるのを待ちながら
15歳になって 誰かに愛の言葉をささやかれて
あなたは愚直にもそれを信じてしまう
15歳のあなたは 全部分かりきったような顔をしてるけど
10まで数えて 吟味しながら
これからの人生 なりたい自分をみつけるの
15歳のときに
隣の席は アビゲイルという名前の赤毛の女の子
気の合う友達になるまでそう時間はかからなかった
人気者気取りの女の子たちをあざ笑いながら
はやく学校を卒業したいと思ったの
最初のデートの日 車に乗って現れた彼に
あなたは舞い上がって
母が寝ないで待っているのに 彼のことが好きすぎて
夜が明けるのにも気づかず 部屋で踊ってるの
夜が明けるのにも気づかず
だって15歳になって 誰かに愛の言葉をささやかれて
あなたは愚直にもそれを信じてしまう
15歳のあなたにとって 初めてのキスは
頭がいっぱいで他のことは考えられない
だけど人生この先 あなたはサッカー部の男の子と
デートするより大事なことを経験するの
15歳だった当時の私は それが分からなかった
あなたが望むのはみんなに求められること
過去の自分に伝えられたらいいのにね
あの時の私は 彼と結婚すると口にしながら
この先に控える もっと大きな夢に気がついたの
アビゲイルは好きな男の子に全てをささげて
後に振られたとき 私たちは一緒して泣いたわ
だって15歳になって 誰かに愛の言葉をささやかれて
あなたは愚直にもそれを信じてしまう
15歳になったら 恋に落ちる前によく考えて
だけど時間が経つにつれ 傷は癒えていくから
あなたは自分がどんな子だったか分かるかもしれないけど
15歳だった当時の私は それが分からなかった
始まりの一日
深呼吸をして
深呼吸をしたら ドアをくぐり抜けるの