灰色の11月
6月からずっと塞ぎ込んでいた
モーション・キャプチャーは
わたしの悪評を広まらせた
踏み石に刻まれた足跡を繰り返す
どこで道を違(たが)えたのか見つけたくて
手紙を書いて
火の中に焚(く)べる
一息ついていた
開けた窓の外を眺めながら
ひどく咳き込んで
とても確信は持てなかった
この痛みはもしかして
永遠に続くかも知れないって
奇妙な考えを浮かべていたなんて
迎え入れた12月
解き放たれた船のような心地
思い出せない
何のために頑張ってたの わたし
テープを巻き返しても画面は止まったまま
すべてが失われたその瞬間に
信号を送って
見事裏切られるの
一息ついていた
極寒の冬に裸足で立ちふさがって
ひどく咳き込んでいた
とても確信は持てなかった
この痛みはもしかして
永遠に続くかも知れないって
奇妙な考えを浮かべていたなんて
(永遠に)
コストなんて考えられない
すべて失われていくだろうことも
すこし休んでいかないか
確信を持てるように きっとまた立てるさ
いかなる寒さが俺たちの肌を貫いても
暴力とも思(おぼ)しき猛暑に悩まされても
俺は波に乗り 打ち出されている
果たして 越えていける線(ライン)はあるのか
岸に打ち上げられて(コストなんて考えられない)
あなたを想ってた(今にすべて失われていくことも)
光の割れ目に(すこし休んでいかないか)
あなたの夢をみていた(念を押すように 俺たちはまた立てる 君がコストを勘定してるのなら)
十分なほどに味わってるの(いかなる寒さが俺たちの肌を貫いても)
この試練とやらを(暴力とも思しき猛暑に悩まされても)
(俺は波に乗り 打ち出されている)
(俺は波に乗り 打ち出されている)
誓って思う(果たして 越えていける線はあるのか)
そこに あなたがいた
一息ついていた
一歩踏み出すごとに軋む小屋の床の上
とても確信は持てなかった
この痛みはもしかして
永遠に続くかも知れないって
奇妙な考えを浮かべていたなんて
そう 永遠に
永遠に
永遠に続くかも知れないって
そう 永遠に