君は両手を床につけた
居間の吹き抜けの10:00AM
革命に揺れるシチューの鍋
こんにちは 僕のいびつなひと
砂の上 浮かんでいるのは
白い背中
やがて世界が君のスカートに
のみこまれる日を待っているのさ
君は両手を床につけた
暴動に荒れるチョコレート中毒
こんにちは 僕のいびつなひと
砂の上 浮かんでいるのは
白い背中
やがて世界が君のスカートに
のみこまれる日を待っているのさ
昼の光が回転している ふたり横たわる床の上を
仮死状態の僕らはもうどこへも隠れることは出来ない
ホルマリン浸けの視界はとても滑稽だよ
重力というピンによって地球に打ち付けられた標本のようだ
誰か僕らにルールを与えたまえ
さもなくば錨を巻き付けて深い海に投げ込んでしまえ
2度と浮かび上がらぬように
あくる日、着ぐるみのような奇妙な肌を内側から突き放って
やがて人の姿を現したっけ
やあ、きみはどこからきたんだ?
僕は君のなかへ落ちていった とても深い深いところへ
何かの為には生きてはいけないから永久に泥のように微睡んでいたいのだ
煙の充満した、汗まみれたこの部屋で
目には見えないものをいまにも掴もうとしている
本の開いた合図でいろんなとこがいちどに動き始める
着飾った人々、溢れる電飾、ばらまかれる小銭のぶつかり合う音
ながいあいだ僕ら孤独だったんだ
今では人がまるで噴水のように溢れ出している
やあ、みんなどこからきたんだ?
レイトショーを観に行こうぜ
鳥の仮面をかぶってさあ
僕らはいつまでたっても偽物
どこまでいっても名前がない
君の胸騒ぎが本当になるといいな
君の胸騒ぎが本当になるといいな
君の胸騒ぎが本当になるといいな
君の胸騒ぎが本当になるといいな