風はひゅるひゅる
波はざんぶりこ
誰か私を 呼んでるような
襟裳岬の 風と波
にくいにくいと 怨んだけれど
いまじゃ恋しい あの人が
浜の日暮れは淋しいものよ
たった一人は なおさらに
こんぶとる手に ほろりと涙
背のびしてみる 遠い空
春はいつくる 燈台守と
襟裳岬の女の子
泣いてみたいな 霧笛のように
泣けば思いも 晴れるのに