此の花が淡く色付く度に
甦る置き去りにした"願い"
凛と咲き 彼の人の面影を纏いながら
風に溶ける ひとひらの彩
優しさとは 強さ、弱さ
諸刃の剣を抱えて
今 混沌の世を 切り裂け
響けよ 始まり告げる鐘 廻り廻る運命(さだめ)の中で
それぞれ刻んだ忠義 守りたい明日のために
謳えよ 強く優しき唄 叶わず散った儚き願い
今こそ この蒼天(そら)に放て
堪え切れず零れ落ちた涙は
憂いの名残 さながら嘆きの雨
移ろいゆく時代の亀裂が生んだ
哀しみさえ 今 生き抜く糧に変えて
砕けた希望も傷跡も 無様な現も夢の痕
燃え盛る焔の中 張り裂けそうな胸抑えて
かくして 違う旅路(みち)を歩み 同じ痛みを越え
生まれた絆で 灯を照らせ
息絶えるその日まで
貫け 鋼の生き様
さあ 運命すらも 切り裂け
響けよ門出を祝う鐘 巡り巡る季節の中で
帰りたい居場所がある それこそが生きた証さ
謳えよ 強く優しき唄 新しい時代の幕開けに
束ねた覚悟を胸に 願い、蒼天に放て