終夜遊行した、
空っぽな街頭で。
日増しに噛っている
それの息が俺の首に。
霧深い、濡れる街頭で、
栗石に横たわる。
君の肩を触った。
いきなり動揺した。
世界がとまった、
君の留守中に、
君の留守中に。
同じ気持ち、
同じ錯覚。
風は
羅針盤だ。
それの海岸に打ち寄せた。
遠くに、
それの息が俺の首に。
霧深い、濡れる街頭で、
栗石に横たわる。
君の肩を触った。
いきなり動揺した。
世界がとまった、
君の留守中に、
君の留守中に。
同じ気持ち、
同じ錯覚。