彼はかつて
大きな家に住む少年だった
彼の人生は悦びに満ちていた
しかし心の奥底では
彼ははやく大きくなり
立派な男になることを望んでいた
夜な夜な母に抱かれると
彼はそればかり考えていた
ドナドナドナドナ
君は悔やむだろう
ドナドナドナドナ
君が少年だった頃を
彼は大きくなり、やがて家を出た
自分の人生を見つけたのだ
期待はずれな愛と、飢えと恐れを
ときどき彼は心の奥底で
子供の頃を懐かしんでいた
ありし日々を夢みていた
そして悲しみに耽けながらも
昔のことを思い出すのだ
ドナドナドナドナ
君は悔やむだろう
ドナドナドナドナ
君が少年だった頃を
私は時おり思い出すのだ、あの少年のことを
かつての自分がそうであったように