待ちくたびれた君だから
的外れに ほほ笑んで
遠出のバスは 風と行く
ディーゼルの音と匂いが
懐かしい歌になる
忘れてしまえたらなあ
はじまりとおわりのまんなかで
忘れてゆくんだよなあ
雲のように
帰る場所を知りたくて
帰り道と呼びたくて
窓をたおして 風を入れ
草の響きが
どこにいたって ここは僕の場所
ありがとうとか ごめんねも後に
とっておくよ
変わってゆくんだよね
同じ毎日 繰り返しながら
出会ってゆくんだよね
どこまでも
忘れてしまえたらなあ
はじまりとおわりのまんなかで
忘れてゆくんだよなあ
雲のように
遠出のバスは 風のなか