酷い雨の匂いにむせ返る 新しい不条理に絆されて
水色 火が灯る暗中に ほらもう指を伝って落ちた
見窄らしくて今日も泣いている ずり落ちた後悔を苦渋に
期待も少なくて低迷だ ああもう何処までも何処へでも
脳が揺れる 自分のせいなんだ からから枯れてく頭・胴体に
揺れるアスファルトにさえ燻されていく暑い春
きらいなことはきらいのままで 忘れたかったら忘れて
置いて行ってよ 誰かに叫ぶ 吐き出せないまま熱を持っていく
最初だったんだ 声を出す 正しさに似た嗚咽を
君とおんなじ夏の日が来た 滲むようだった夏の熱量が
曖昧な言葉さえ言えない 虚しくなるようにぼやいて
見え透いているような誇示誇示に誰彼と問わず幻滅する
近づいてほら今も三重苦 遠くなったように錯覚する
一旦下がったような振り このまま何処へでも何処までも
熱で揺れる視界に沿ってった緩んだ弧を描いてく焦燥に
消えた言葉を裂いて行く僕らの暑い青い春
触れられそうになった気がしてた 嫌いになってしまいそう
不穏なこころ もうやめたいな 誰も分かってくれはしないけど
最後だったんだ 僕がもう 突っ伏した今日は何処にもない
君とおんなじの時を過ごす 温くなっていく僕の体温と
心が汚れた気がしてた いつも通りの朝が咲いたら
きらいなことはきらいのままで 忘れたかったら忘れて
前髪の裏に貼り付けた 夏の匂いも消えてしまってた
ずっと待っていて 張り叫ぶ 置いてかないでそこに居て
僕とおんなじ夏の日が来た 誰にも言わず一人で泣かないで