それは無用 自分から逃げるの
それは無用 自分から逃げるの
20時間映画に行ける
死ぬまで喫める
千の女とデートできる
友達と電話できる
無用 自分から逃げるの
それは無用
気づかない それは無用
ドラムを叩くのも 製鋼所を追うのも
無用
それは無用
20時間映画に行ける
死ぬまで喫める
千の女とデートできる
それは無用 自分から逃げるの
冷蔵庫も洗濯機も
テレビも新しい車も
関係も友情も地位も
何用があるかな
この臭れ世界に
詰まらなくて飽きたから
無用
それは無用
事務所に行く人は「すべてが有用」と言う
港に行く人は背中の痛みがある
音楽を作る人は
「いつもあるの
内側の孤独に使えば
大切な事は無用
無用 無用」
一人きりなら とても淋しい
ギターがない 増幅器もない
ベッドに一人 屋根を見上げる
屋根を見上げる 屋根に何もない
屋根しかない
どうしよう どうしよう
遅すぎた 午前3時
酒場は閉まった 女は眠る
映画館も閉まった
ギターを弾けない
それとも隣さんは覚める
どうしよう どうしよう
どうしよう どうしよう どうしよう
淋しく所在ない
うろつく 命は何?
世界は何? 俺は何?
狂ってる うろつく
うろつく
その時に 気づく
何もバカらしい
夏休みに行って レゲトンを踊れば
カリブの振りで
架空の色気
女を乗っける
でもその人は空しく詰まらない
そしてベッドに帰る いい場所だから
眠るために やるために
やり通せば この世には難しい
型にはめた事だから
一生懸命 枕を噛む
命を持て余す すべてが潰れた
チューインガムを噛んだ チョコレートを食べた
娯楽雑誌を読んだ 友達と電話した
千の女とデートした 3万のレコードを売った
有名人になった サインをした
満腹した 果てまで喫んだ
何が残るか
何も何も何も何もない
でも一つは有用
人間に有用
自分から逃げるために
何も無用と
気づく事だ
勧めするが嫌いけど勧めしたい
中に持つ機械を止めてごらん
その機械を止めてごらん
何が起こるか見てごらん
何が起こるか
淋しさも退屈も起こる時に
ボブ・ディランもビートルズも
ローリング・ストーンズのレコードを聞かないで
山ほど静寂
山ほど考え
山ほど黙想
現実逃避ダメ 考えて
俺の中で何が起こる?
何が起こる? 何が起こる?
何が起こる? 何が起こる?
俺は利口 俺は知識人
利口過ぎるけどもっと詰まらない
淋しく詰まらない
俺の中で何が起こる?
まだまだわからない
誰かが教えて
自分から出られない 骨身の獄所に
閉じこもった
獄所に閉じこもった
出られない 出られない
俺の中で死んじまう
死ぬ前に出たい
海を星を見たい 溺れたい
自分から出たい お願い
出たい 出たい 出たい 出たい
生きさせてください
現実逃避が欲しくない
どうしよう どうしよう
お手上げぜ
生きて 生きて
生きて 苦しんで
感じて 愛して
危ない橋を渡って
どんな所持があるダメ どんな安全もダメ
挺して 身を挺して 出てくれ
斃れて 殺されて
みんなを愛して
みんなを憎んで
オー どうしよう 淋しい
みんなが行き違う
みんなが俺を見ない
見れば俺を閉じ込めたいから
閉じこもった
それは無用
それは無用 自分から逃げるの