いくら怖い夢を見ても
その瞼の上には
いつも美しい光が踊っている
知ってる私はそれを知ってる
ずっとここで見ている
真っ白な雪に震える背中には
それはそれは暖かい灯
大丈夫見えているよ私をそっと
いつも温めてくれているでしょ
怖がりの癖に先へ行きたがる
君と夜になるとどこまでも歩き続けて
たわいもない言葉を捧げ合い
愛に似た時間を生きていた
あのころの二人だけに聞こえていた
この町のファンファーレ
かすれた小さな音
音楽の始まる前の吐息
何が怖いの?
いつも聞けずにこの町に二人
耳を傾けていたよ
何時からだろう私が私を
信じられなくなったのは
何時からだろうあなたの事を
あんなにも愛しく思うようになったのは
いったい何時からだったのか
思い出せない事に思いがけない
悲しみ感じたりしながら愛したりしながら
絡まった思いの糸をがむしゃらに
ひっぱたら解き方も見失ったこんなときは セレモニー
風が吹く度に懐かしそうに君が顔を上げる
セレモニー ねぇその時いったい何を見ているの?
セレモニー ふいに消えそうであわててその腕を掴んだ
セレモニー
秘密の庭
大きく首を垂れるアネモネ
一片の花びらの散ることにさえ涙する
この町の色彩に溶けきれずに
聞こえてくるクラクションから
立ち現れる悲しみの大きさよ
好奇心と手を繋ぎなんとか
家を飛び出したお転婆は
最後の恋人に捧げる燃えるような夕焼けを捕まえる
あなたを(わたし)私はあなた
溶けない勇気をポケットに入れたまま
合言葉はタリスマン愛した思い出を漕いで
旅に出るんだ今まで行った場所色や匂い夢の中でもなぞれるよ
地図を描こう道具も全部持っているから
セレモニー あの何の瞬間を心に抱いて
セレモニー 流れる星の様に手のひらをすり抜けるけど
セレモニー いつかきっと帰ってきて抱きしめ合う
セレモニー ありがとうの言葉を準備しておくんだ
君の側なら暖かいよ
約束の指輪覚えていてね
君の息は花咲かせるから
約束の日まで セレモニー