濡れた頬が 乾いたような
雨上がり 空の下
誰も知らない 場所で静かに
一輪の花が咲く
青く澄んだ 空の向こうへ
今 僕の声は届いていますか
掠れるような心の声で 叫んでいるよ
晴れわたる今日の空に 何が待っているだろう
手を伸ばしてみるけど
形のない白い雲が 僕を嘲うように
遠ざかって行く
閉じた瞼に 映る紫
儚げに 揺れる花
何も知らずに 何も言わずに
ただそこで 咲き続ける
もしもいつか 枯れてしまって
僕の身体が 崩れ落ちたら
そよ風よどうか 空の向こうへ 届けて欲しい
晴れわたる今日の空も きっと泣いているだろう
僕の知らない場所で
眩しくて 目を細めた 飛行機雲がひとつ
流れて 消えてく
晴れわたる今日の空に 何が待っているだろう
手を伸ばしてみるけど
形のない白い雲が 僕を嘲うように
遠ざかって行く