いつもの道 塩のように白い
小麦が育ち 畑を耕す
毎日見ている
雨でも晴れでも
明日も
生きていても死んでいても
天気のいい日に満足だと言って去る
さようなら恋人
遠くへ行く
別の世界を探して
中庭で別れを告げ
夢見ながら行く
そしてたくさんの道で
煙のように灰色になり
光の世界で
何も聞こえず
100年を過ぎて
たった1日だけ
畑の荷車から
空の空気にむかって
何もわからず
あなたのところに戻りたい
さようなら恋人
どうしていいかわからない
すべてを知っている世界の中で
あなたのところに戻るお金さえない
さようなら恋人