嗚呼、運命の女神よ
月のごとく
その姿は移ろう
満ちたと思えば
時に欠けてゆく
忌まわしき人生よ
重荷を負わせたと思えば
時に救いもして
汝は魂をもてあそぶ
権勢も
窮乏をも
氷のごとく無に帰す
空しき運命、
虚ろなる運命よ
汝は巡りゆく車輪
その在りようは邪悪にして
救いすらも徒労となし
いとも容易く崩れ去る
影をまとって
ヴェールに覆われ
我が身にもまた凭れかかる
今、汝の悪辣な戯れに
この裸の背を
差し出そうではないか
健やかなる運命、
徳高き運命は
今や我がもとを離れ
熱狂も
衰亡も
汝の掌の上
今ここに
遅るることなく
弦の音を響かせよ
運命には強きものさえ
打ち砕かれるのだから
皆、我とともに嘆き給え!