もしも僕が雨粒ならば
君は雷雲といったところか
寒いな 暖まれるように
雨雲で囲んでくれないか
恋をしたんだ
愛らしい人よ 手放さないでくれよ
ぞっとするような考えだけど
嵐吹きすさぶ海へと 僕は消えていく運命なのか
君は僕を覚えていてくれるだろうか
あったかい繭にくるまって眠る
愛らしいものを夢に描く
そろそろ目が覚める頃合いだ
願わくは ふたりの明日に
蝶の羽根がついているように
もしも僕が一粒の砂ならば
君はマイアミビーチといったところか
星のひかりで目の前がかすむ
目を閉じて 僕に寄り添ってくれないか
君を起こさないでおこう
うとうとと眠る君のそばで 音を立てないように
だけど夜には 高い波が
君から僕を遠ざけてしまうんだ
どうか教えてくれ 君はまだここで
僕のことを待っているのか
この大地を離れ
空へと旅立つ時は いつも
下を見下ろしながら笑みを浮かべるんだ
だって 僕はずっと疑問に思ってきた
どうして翼もなしに空を飛べるのだろう?