卒業式の後、教室に一人残る
君が声をかけてくれるのを期待して
ひとりよがりの妄想で
快適な幻想に溺れていた
「君も同じ気持ちなんだろう?」
ハッピーエンドの二次元アニメの
都合のいい超展開のように
この僕だって少しくらい
主人公になってもいいのでしょう?
一方的な思い込みに乗って
安心していた馬鹿、馬鹿な僕に
教えてよ、どうすればよかったの?
あの後一度だけ 君の姿を見たんだ
髪を染めて少しだけ変わってしまっていた
声をかけようとしたけど
隣の男を見て
振ろうとした手を引っ込める
ハッピーエンドの二次元アニメの
勇気のある主人公のように
この僕はどうしてもっと
踏み出せなかったのだろう
自己憐憫と誇大妄想に支配されてる
この馬鹿、馬鹿な僕を
助けてよ、もう抜け出したいのに。
ハッピーエンドの二次元アニメの
都合のいい超展開のように
この僕だって少しくらい
主人公になってもいいのでしょう?
一方的な思い込みに乗って
安心していた馬鹿、馬鹿な僕に
教えてよ、どうすればよかったの?