夜 凄まじい光で目がくらむ
車をすれすれにやり過ごし ピンの先のように目を細めていた
あなたを百年待った 無彩色の通りで
あなたは口笛を吹きながらやってきた
夜 凄まじい光で目がくらむ
空き缶を蹴っていた 小舟のように惨めになって
もし私が正気を失っているのなら それはあなたを愛したから...というよりもっとひどい話かもしれない
あなたは口笛を吹きながらやってきた
夜 凄まじい光で目がくらむ
人生を愛すべきか それともそれが過ぎ去るのを眺めるべきか
煙でいっぱいの二人の夜からは ほとんど何も残っていない
朝あなたの残した灰以外は
人生の眩暈でいっぱいのこの地下鉄
次の駅で ヨーロッパ子よ
手を置いて!それを私の胸の下まで降ろして!
夜 凄まじい光で目がくらむ
手を端に トラックを最後の一周
あなたを百年待った 無彩色の通りで
あなたは口笛を吹きながらやってきた