辛い夜に 湿った音節で
僕が歌になれるなら この苦しみを表すのに
愛への追憶で 触れられない君の体を
僕が光になれるなら 君の中まで照らしてあげるのに
「ない」と言うんだ 「どんな言葉のカケラも残っていない」と
「どうしようもない」と言うんだ 信じることは難しいけど
「いけない」と言うんだ 「一緒にいてはダメよ、信じて」と
「キリが無い」と言うんだ さあ 君の苦しみを燃やせ
まだ今日も、僕は君の事を話したよ
まだ今日も、君の事を尋ねる人たちがいたから
「(君は)元気にしてるよ」 と 僕は機嫌よく答えたけど
「(君が)新しい愛を見つけたんだ」 なんて言えなかった…
君の事を尋ねる人の視線を感じて
自分を包む恐怖をかき消すことが出来なかった
そのことを恥じたからこそ 多分
僕らが別れてしまった と言えなかったんだ…