見たものは 暗くなると消えた
姿を消したのは 覚えてある
天の果て地の果てに立って
土壌に芽が生える音が聞こえる
優曇華の二度咲きを待って
香りは青春の年歳に残す
彼岸に灯台がなく
依然 眺めている
日の暮れは 頭髪を白く塗った
しっかりと 松明を持っていて
彼は来て 私は自分に話す
「恐れない 愛してるから」