放り出されたものが四方に散らばり
僕らが黙っているのは 寝不足だからじゃない
君が集め直せば 二人に戻れるだろうか、まだ
僕を少しでもこんな風に思い出して欲しい
分かっているよ 一度も開けられていないスーツケースはないのを
分かっているよ 動かない時計を残して
この家は もはや家じゃない
分かっているよ、僕はとても悲しいんだ
君と向かい合っているのに ああ 君はここにいないから
思い出せ 君が失った全てのものみたいに
一人の異邦人 一人の怖がりとして *
こんな風に思い出せよ
君自身をきつく抱きしめて
「この命は自分のものじゃない」と言うんだ
そうして少しでも僕を思い出してほしい