いつも二人分の響く足音が続いてた道で
枯れ果ててしまった街路樹達が
大きくなった歩幅を気付かせた
肩にすれ違う小さな落ち葉がまた空に戻って
そんな吹き荒ぶ風さえも今はなぜか愛しくて
そった微笑んでいた
窓辺にもたれる見なれた姿が
陰る陽射に映し出されて消える
あふれる想いにつぶやいた言葉は
「せめて夢が覚めるまで…」
もっと
あなたを抱きしめ眠りたい
優しい記憶に変わった今でさえも
この腕で抱きしめ眠りたい
出会った頃の二人のように
窓辺にもたれてざわめく並木に
そっとつぶやく同じ言葉をもう一度…
あの時の姿が見えなくなっても
せめて夢の中だけは
もっと
あなたを抱きしめ眠りたい
優しい記憶に変わった今でさえも
この腕で抱きしめ眠りたい
出会った頃のあの日のままの
二人のように
あなたを抱きしめ眠りたい
この腕で抱きしめ眠りたい