光を抱いて飛んでゆくの
無慈悲な海溝から宙を指して
死せる大地に蒔かれた息吹
凍りつく指先を融かす愛の焔よ
この澄んだ瞳は誰も冒せはしないさ
手なずけられない情熱を携え
飛び出して行け
はるか時を越え 地を馳せて
君を護るアスピダ
眼差しの先 何があるのか
分からないけれど
いま動き出した運命を
切り拓くその力を
血潮に霞む戦場(いくさば)にも
猛き女神は齎すの
歴史に刻まれた神の剣より
名も無き青銅の盾として私は───
はるか時を越え 地を馳せて
君を護るアスピダ
重なる世界 歌はいざなう
忘られし地へ
闇を怖れずに突き進む
朱の星のしるべに
願いよ届け宙の彼方へ
早緑(さみどり)の未来 勝ち取るために
猛き心よ何処までも行け