終わる群青色 西方は遙か
霧盗られ 操縦桿を握る
「言えないよ」
廻る水平線 放り出されて
風が止んだ
僕は何処へ逃げたのだろう
青と青に溺れ 白雨酔
重力に捕らわれ 圧し潰されていく
貫き 雲を切り裂け
掻き舞わされ、消える 捨て駒たち(high lot pieces)
あぁ 僕は… やがてくる悲のため
この手で護るものが
光に晒されて枯れるような
世界に俯く
揺れる真鍮色 濃熱の紅炎
手をのばせば ほら 溶けて墜ちる聖域
「超ぎた揚力 固めた翼で
夢の未来と指を切る」なんて 卑怯(“すてき”)だね!
赤と赤に紛れ 染められない
畏れる力が …何を生むと言うの
《接敵》
セピアに 曳痕が渡り
噴き飛ばされ、霞む 大切な日常(pilot peaces)
あぁ 僕は やがてくる陽のため
戦火に 臨む心
迷いを焼き捨てた “さぁ飛び発とう”
扉を蹴破れ
逆巻く 音速で
取り込む風、変える 使い古しの駒(high edge pieces)
あぁ いつか いつか獲る日のため
壓された夢 復して
駆け出す翼で 繋ぐよ
Aquila
孤空を 霹めく