冷めきったコーヒー
悴んだ指 沈みゆく街
泳げないのなら
遠くまで逃げようか
真夜中 助手席に漂った
オレンジ 海月達
窓から 見えたのは沢山の
鯨が 踊る夜
aquarium night
月が映らない偽物の
海の底は少しだけ息が苦しいよ
ガソリンの匂いがした 朝焼けの跡
この道を戻れば 何かが変わるのかな
本当は 行先など何処にも無いと
知っている それでも
アクセルを踏み込んだ
aquarium night
月が映らない海の底
偽物の街では
少し生き苦しいよ