海の前に座って
何度もあの人とくちづけた
そして「さようなら
終わった」と言った
あの人は答えた
「抱きしめて
この世は二人のこと
走り行こう
浮かれる過去を
探し行こう」
プエルトモント
プエルトモント
なぜか 捨てた
あなたのことを
プエルトモントの
青空の下で
海の前で放った
あなたを
声に千バイオリンが
「さようなら」と囁いた
海の前に
なくした恋が
風に吹かれた
無残な無言を
帰りに見つける
でも孤独の中で
「行かないで」と
声が聞こえる