ながす涙が お芝居ならば
なんの苦労も あるまいに
ぬれて燕の なく声は
あわれ浮名の 女形
すいちゃいけない すかれちゃならぬ
仇な一夜の 浮気船
乗せて流れて いつまでか
しのび逢うのも 恋じゃない
嘘か誠か にせ紫か
男ごころを 誰か知る
ちるもちらすも 人の世の
いのちさびしや うすぼたん