蒼い帳が降りてこの街を出る
キミと二人で歩く 闇に追われながら
遠いジプシー達が悲しく唄う
砂をまとった風が行き先を告げる
何があろうと微笑んでいて
僕が守るからこの手離さないで
二人だけで歩くこの道と
キミが朱く重なる幻想
美しく揺れるシルエット
この時をずっと忘れない
歩き疲れたキミを背負い感じた
痛み 不安 寂しさ そして温もりを
たとえこの手が引き裂かれても
たとえこの目が光を失くしても
襲いかかる刃をはじいて
キミの盾となるためはだかる
砂の嵐が切なく舞って
戦う日々を繰り返す
そして今はただ生き残る為だけ
胸に宿る想い掻き消して
美しき砂漠の花よ
清らかであれ 咲き誇れ
焼けた砂の上に投げ出され
動けなくなった守護者(ガーディアン)
壊れてしまった体では
もう守ってやれないけど…
だからせめて キミが泣かないように
「これで楽になれる」と嘯く
ただ僕が愛した花よ
どうかどうか生きてほしい
清らかであれ 咲き誇れ
朱く・・・そして美しく